このブログもご無沙汰してしまっていて、なんと2012年初になってしまいました。今回は、吉村達也さんの新作紹介。
「魔界百物語」シリーズ第3弾目の本で、タイトルは『幻影城の奇術師』。
前2作が400ページを超える仕上がりでしたが、今回は368ページ。本体価格も100円安い1,400円です。
発売が少し遅れてしまい、読者のみなさんには本当に申し訳なく思っています。諸般の事情で、やむを得ぬこととはいえ、出版プロデューサーとしては深謝のひと言です。
この3作目は個人的には、一番好きな作品です。前2作ももちろん好きですが……。
特に、テンポ感のある展開がいい。読み出したら、止まらない、ノンストップ・ミステリーです。しかも、謎がたくさんちりばめられていて、どうやって収束するのか、と興味がつきません。
吉村さんのこのシリーズは、ノアズブックスが企画・編集に携わっている作品。たとえていえば、発行元みたいなものです。
シリーズ全100作の、まだ3作目ですが、主人公の精神分析医(サイコセラピスト)氷室想介は読者と同じ時代を生きていきます。これは画期的な試みだと思います。
2012年1月1日で、氷室想介は48歳になりました。100作目のときは何歳になっているのでしょうかね。興味深いことのひとつです。
何年かたって、読者のみなさんも自分史と重ね合わせて読み返してみると、思わぬ発見があるかもしれません。僕が生きている間に、なんとか完結してほしいと願っています。
『幻影城の奇術師』のエンディング、面白いですよ。
ノンストップとはいいませんが、楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。
ノアズブックス編集長 HIDEO. K
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