2011年6月19日日曜日

明石家さんま「こんな男でよかったら」

明石家さんまさんの本は、ニッポン放送出版発行、扶桑社発売。1984年10月。
ニッポン放送出版発行ですが、これはいわゆる番組本ではありません。さんまさんへのアプローチをニッポン放送から行なったから、こういう発行形式になったと思います。

編成部にいた佐々智樹さんのプロデュースで、吉村達也編集長と一緒に作りました。カバーに写真を使わないというのは、当時のタレント本としては珍しかったんじゃないでしょうか。
タイトルと著者名をバーコ印刷にして、帯に写真を使ったのです。いい本に仕上がった、自信の一冊です。

明石家さんま29歳。この本も売れましたね。

「エッチする」という言葉を使ったのは、このときのさんまさんが嚆矢(こうし:物事のはじめ)だったような気がします。
恋愛の話を率直に語っていたのが、とても印象に残っています。そして、すぐに周りの人を「笑かす」のです。

いちど、島田紳助さんがそばを通りかかって、ふたりで即興漫才がはじまったことがありました。お互いに、しゃべりが止まりません。
27年経ったいまも、おふたりが芸能界の第一線で活躍しているのは当然と言えば当然のことなのです。人を「笑かす」ことにかけては、天才的なふたりです。

20代をどう過ごすか――これは、とても大事なことだと実感します。

この本の発売記念イベントを池袋東武にある旭屋書店で行ないましたが、このときは、もう大騒ぎです。
書店の前に人が集まりすぎて、急遽、場所を屋上のイベントスペースに変更。ところが、屋上に人があふれて……。女の子が多かったような気がします。

信じられますか? デパートの屋上に人が入りきらないほど集まってしまったのです。決して狭いスペースではありません。
危険があるということで、サイン会は中止と決定。さんまさんが挨拶だけすることになりました。

本人が登場すると、叫声と大歓声。これはすごかった! お笑い芸人とは思えないほどの人気。いやあ、驚きましたね。
昔、笑福亭鶴光さんが名古屋の地下街にある書店のシャッターを閉めて、10人ずつ中に入れてサイン会をしたのを思い出しました。それ以上の、驚くべきさんま人気した。

さんまさんのHAPPY DAYSは、20代からいままでずっとつづいているように思えます。素晴らしい。僕より年下ですが、見習うべきところがたくさんあります。
人生は短いようでいて長い、長いようでいて短い。だから、きょうを楽しく生きたいですね。


ノアズブックス 編集長 Hideo. K

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