2011年6月16日木曜日

オールナイターズ「私たちはバカじゃない」

ニッポン放送編成部の吉村達也さんが、同じフジサンケイグループの出版社へ出向することになったのが、1984年だったと思います。
移った当初はリビングマガジンという社名で、その年の5月に扶桑社と社名変更したのではなかったかな。よく覚えていませんが、吉村さんが出版社へ自ら望んで移ったことが、僕にとっても人生のひとつの大きな転機になっていきます。

編集経験のないの吉村さんから頼りにされて、いっしょに本作りをしていくことになりました。吉村さんが扶桑社を辞めるまでの間に、ほんとうにたくさんの本を作りましたね。
吉村さんと最初に作った本を思い出そうとしているのですが、はっきりしません。
おそらく、フジテレビのオールナイターズ「私たちはバカじゃない」だと思うのですが、違っていたらごめんなさい。



フジテレビの深夜番組「オールナイトフジ」がスタートしたのは、1983年4月。素人の現役女子大生を多数起用した番組で、女子大生ブームの火付け役となりました。
出演している女子大生は「オールナイターズ」という名前で呼ばれ、ブレイク直前のとんねるずも出演。異例のヒット番組となっていきます。

「私たちはバカじゃない」は、彼女たちの合い言葉。それをそのまま本のタイトルにも使ったというわけです。
どんな本だったか、あまり覚えていないのですが、ライターの山川洋子さん(名前が違っていたらごめんなさい)を起用して、とにかく女子大生ネタのエピソード集を作ったんじゃないかな。写真はオールナイターズの女子大生たち、本文の内容はこちらで集めたエピソード集。

A5版ソフトカバーの本。7月の発売となっているので、けっこう突貫工事で本作りをしたことになります。僕は何をしたのかなあ……。

彼女たちの本は翌年にも出版。カメラマン浅井愼平さんのところでアシスタントをやっていた佐々木教平くんが、番組のコーナーで毎週撮り続けた写真の集大成として、「オールナイトフジ メモリアル・フォト みんな大好き」というタイトルで、1985年の1月に発売されました。

この1985年の2月に特番「オールナイトフジ女子高生スペシャル」がオンエアされ、4月から月~金のベルト番組「夕やけニャンニャン」へつながっていくのです。
オールナイターズがおニャン子クラブとなって、あの空前の大ブームへ――。

オールナイターズの本を作ったことで、フジテレビ編成部の亀山千広さんとも親しくなり、吉村達也さんともども、おニャン子クラブの本を一緒に作るようになっていきます。
そのきっかけを作った本として、オールナイターズの本は忘れられないものになっています。その後の扶桑社でのHAPPY DAYSを予感させる本とも言えます。

萩原健一さんの本を作り、半年後にはオールナイターズの本を作り、何でも屋編集者だったなあと、改めて思わされます。

ノアズブックス 編集長 Hideo. K

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