2011年7月12日火曜日

デジタルコンテンツ

「あなたの値段」が、ドコモのiモードで会員を増やしていきました。
2001年になって、ガストのテーブル端末でのサービスも開始。少しずつ、デジタルコンテンツが増えていきました。

「値段シリーズ」では「あなたの値段」をはじめ、「恋人の値段」「ふたりの値段」「主婦の値段」「上司の値段」などなど。
その他にも「女の賞味期限」「先生の通信簿」「悪女度診断」「カップル診断」……もっとあったけど、思い出せません。



ガストのテーブル端末は,1回100円でサービスイン。これが驚くほどの売上を記録しました。
実験段階から,常にランキング上位のコンテンツとして,注目を集めたのです。自分たちでも驚きでした。

これらのコンテンツが成功していたので,アミューズの株式公開に伴ってアミューズブックスを会社清算することになっても、アミューズにデジタルコンテンツ事業部を作ることができたのです。

2003年は毎日,何か面白い「診断コンテンツ」はないかと、そればかり考えていたような気がします。
「パーティゲーム」はいくつかユニークなコンテンツができて、カラオケボックスの第一興商で実験的にやってみましたが、使い勝手の問題などが生じて,面白いと評判になった割には売上が急上昇というわけにはいきませんでした。

そして2004年になって、ガストのテーブル端末は好調だったのですが,運営会社が違うビジネスでの赤字で倒産。結局は引き継ぐ会社もなく,債権者となってしまいました。
人生に「たら」「れば」はありませんが、このテーブル端末が続いていけば,iモードの「あなたの値段」がアクシデントに巻き込まれなければ,アミューズのデジタルコンテンツ部も違った展開になっていたと思います。

というのは、このテーブル端末で,キラーコンテンツとも言える「バカ検定」が生まれたからです。
これは、テレビ朝日で番組にもなったり,ワニブックスから本も出たり,ついにはドコモのiモードでのビジネスに発展しました。

すっかり出版を離れ,アミューズの晩年はデジタルコンテンツばかり作っていました。
そんな折、腹部大動脈瘤で大手術,人工血管が2カ所に入る身体になってしまったのです。医者には「発見が遅れれば死んでいた」と言われました。

結局,この大病がきっかけとなり,1年半後の2007年6月にアミューズを退社することにしました。救われた命なら,残りの人生はもう一度,好きなことをしたい、と思ったからです。
フリーで編集の仕事をするつもりで、アミューズに退社届けを出しました。と同時に,ワニブックスの横内社長に、挨拶に行くと,思いがけない言葉をかけてもらいました。
「役員でウチへ来てくれないか?」
人生は縁だなあ、と実感。2年の約束で、お世話になろう、と決めたのです。2007年7月23日から、ワニブックスの取締役として,また出版と関わることになりました。

ノアズブックス 編集長 HIDEO K.

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